ギョレメ

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ギョレメ国立公園とカッパドキアの岩石群


キノコ形、タケノコ形、ベレー帽をかぶった煙突形……

大地からニョキニョキ生えてきたような奇岩の群れ、

赤やピンクや白や、とにかく見渡す限り広がる幻想的な

自然の造形だ。世界に奇観は数あれど、カッパドキアに

匹敵する場所は数少ないだろう。ここはアナトリア中部の火山地帯、太古の火山活動に

よって、降り積もった火山灰や溶岩が歳月をかけて岩となり、さらに、軟らかい火山灰の

層だけが風雨で浸食され、硬い溶岩の層が残った結果、このような地形が誕生したのだ。

驚くのはこの光景だけではない。これらの岩の塔を見ると、あちこちに穴があるのが

わかる。岩質が軟らかいため、先史の時代から、穴をくり抜いて住居にする人がいた

のである。特に、ローマ帝国の弾圧を逃れてやってきた初期キリスト教の修道十たちが、

この地に多くの聖堂や修行所をつくった。外から見ればただの穴、これがのちの

イスラム軍のアナトリア進攻時代には、格好の隠れ家にもなり、その数を増やした。

洞窟聖堂は1000以上もあり、約150の教会には見事なフレスコ画が描かれている。

ギョレメ国立公園に指定されている地域にはこれらが集中している。隠れキリシタン

たちは、地下都市まで掘った。カイマクルのものは地下8階まである。カッパドキアは、

キリスト教徒の苦難の歴史も物語っているのだ。


<出所元:小学館『世界遺産の旅』>




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